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北アフリカ、チュニジア共和国に住むいち自営業の困った日常生活、日本人からみたこの国で送る事件、貧困、社会問題、ひいてはイスラーム社会についても語りつつ、 日本での店舗情報、イベント、商品のご案内です。
by DARYASMINE
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地球に優しく
Staff tamadurです。

このあいだ、ラジオでとても悲しいニュースを耳にした。

「調査結果によると、現在の海に浮遊するプラやビニールゴミの総量が
2050年には海に住む魚たちの総重量を超えてしまうだろう」というニュース

とても恐ろしく思わず、
「うそでしょ?!」 とコトバを発してしまった。

まさか、そこまで?と感じましたがこの頃プラ製品の使用を禁止する
人々や企業・団体、大きくなれば国での取り組みが発足しているというのは
こういうことなんだと、すぐ理解できました。

そこで、いま私ができることは?
さらにダール・ヤスミンではどのように向き合えばいいのだろう?と考えながら
仕事をする1日を過ごしました。

そうすると、先日貨物が到着し、解体してるときのことを思い出したんですね。

今回の荷物にたくさん入っていた、このカラフルなもの。
なんだと思いますか?

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これ、実は紙製の卵のケースです。

これが緩衝材になって今回結構な具合に入ってたので、
「社長、チュニジアでずいぶん卵食べてんだなぁ。」とちょっとおかしく思いながら解体作業をしていました。
紙のものは丈夫でしっかりしてるのでちょうどいい緩衝材としてよく送られてきます。
日本では卵ケースはプラ製品ですよね。薄くて軽い、濡れないなどの便利さもあるんでしょうが、
リサイクルという視点では使えるものではないですね。
紙製の卵ケースはお客様へ日本から発送するときも使用してますよ。

すべてのプラ製品がダメ!ということではありません。
私たちのお店の商品で売れ筋のアイテムはやはり陶器類です。
その陶器を包むときの梱包材はプチプチ言われるエアパッキン プラ製品を使用しています。
でもできるだけ最小限に使用し、ゴミを出さず、またリサイクル可能なものを使用するようにしています。
先ほどの卵のケース、古新聞や、ダンボールもまたしかり。

ダンボールといえば、ダール・ヤスミンは百貨店の催事に出店してます。
売場の裏バックヤードといわれる従業員用のゴミ捨て場でよく見るダンボール置き場。
ここに積まれているダンボールのなんてきれいな事!新品か??と思うほど。
たった一度しか使用してない、しかもとても丈夫そうなダンボールまで
すべてサヨナラのコーナーにあるんです。

ダンボールはリサイクルされるんでサヨナラとは少し語弊がありますけれど。
でも知ってましたか?ダンボールのリサイクルって新しいのを作るよりコストはかかるんです、実は。
だから燃やしちゃって新しいのを作ればいいや!というわけではなく、
何度か使えるようにリユースするということが大事だと思うんです。
ダンボールも貴重な資源を使ってるわけですから。

わたくしtamadur ダール・ヤスミンの前に勤めてた企業では、毎日の納品があり
それもダンボールだったんですが、それをリユースするシステムがありました。
納品するのと同時に解体したダンボールをまた戻して利用する。
使い古してダメージの多くなったものはリサイクルへ。

もちろん、リユースするために多少の決まりはあったものの、
まだ使える箱をそのままリサイクルするよりいいですよね。
資源削減をし、コスト面も削減されます。
ダール・ヤスミンもそんな理由でアラビックや、フランス語、たまには英字の古新聞を
表にデコレーションしてリユースダンボールを使用しています。


プラゴミから話はそれましたが。。。

今日一番なにが言いたかったというと、
ダール・ヤスミンのお店のコンセプトを伝えたかったのです!
すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが。

・北アフリカ チュニジアの伝統・民芸・特産物・暮らしなど文化を伝え
フェアトレード、地域の貧困緩和、雇用機会を増やす というのが目的。

ほかそれに続けて、ポリシーとして
天然素材のを使用し職人のよる手によるものから作られたものを輸出し、
地球の環境を脅かすものはできる限り使用・販売しない。
という大切なところを知っていただきたかった。

その中でも、貨物で入荷したアイテムでひとつ紹介するアイテムがこちら。

「ショット・エル・ジェリドの人形」

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ショット・エル・ジェリドはサハラ砂漠の入り口近くにある塩湖の町というか村
その塩湖のほとりで、テントを張ってまさしく「塩」を売っている
小屋で売られているのがこの人形。

この人形自体がリサイクルの人形なんです。
よく見ると、人形のすべてが端切れ布を使っています。

表情も髪型もさまざま。
皆さま 結構おしゃれで個性的。
後姿なんかもう、ぐるぐる。

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私たちスタッフ間では苦し紛れ人形と呼んでる。
なぜかと言われると・・・・
この村の人たちの生活はほんとに慎ましく
砂漠の入り口ですから、作物が多くあるわけでもなし、
かといって人通りが多いところではない。

そんな中端切れ布を使って少しでも生活の足しになれば
と思い作り販売されてるのがこの人形。
現地仕入れ責任者の社長が言うにはほんとに苦しい中作ってるこの子たち。
というわけで苦し紛れ人形と名付けられたわけです。

フェアトレードとエコ 両立のアイテム

かわいくないですか?
なかなかな一癖ある人形たち。
わたしtamadurのなかではかなり好きでたまらないアイテムのひとつです。

そんなアイテム他にもあります。
それはまた次の機会に。

長くなりましたが、
地球に優しく、人に優しく、そして自分にも優しく。そうなりたいな、と思ったtamadurでした。


ではまた。。。




by daryasmine | 2019-06-26 02:34 | Staffのひとりごと
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