首都 チュニスから約50km、チュニジアにおいては主要な交通網であるルアージュ:乗合タクシーで1時間ほどの距離にある、農産物と工芸品の集積地、ナブール。日本の瀬戸市と姉妹都市提携を結ぶ、陶器の町としても有名です。
スペイン・アンダルシア地方からの移住者により芸術性が高まったと言われる、カラフルな釉を使った陶器や、伝統工芸のい草織りを見てきました。今回はその1:陶器編です。
チュニスのルアージュ乗り場を早朝出発。 途中ところどころ雨が降る朝の郊外の景色を眺めているとあっという間にナブール到着。
そうです、ナブールといえば、この陶器にオレンジ、チュニジアの「地球の歩き方」最新版 85ページ「ナブール」のトップページでもおなじみのモニュメント。すっかり雨も上がって空が明るくなってきたところです。
メインストリート、その名もハビブ・ブルギバ通りに面した、とある販売所兼工房では、ろくろを回しての陶器づくりの実演を見ることができます。
左の二つは灰皿、チュニジアのものは独特で三角錐を逆さにした形のふたがはめられるのですが、
微妙な大きさの違いも何のその、測ったりすることなくそれぞれの大きさにぴったりのものをさらっと作っていました。
長年の経験がなせる技。各種、それぞれのサイズを揃えて、同じものを作れます。
ブラボー!
成形後は二度のかま焼きと絵付け。
地震の多い日本では考えられないほど、ぎっしり、大量の陶器が棚に積まれていました。
器のほか、チュニジアのイスラム建築や住居、いたるところを飾るタイル、絵皿も作られています。
この写真の方は、先ほどろくろを回していた作家さんのおじいさまだそうです。
ダールヤスミンの店頭でおなじみの器も。
こちら、かわいい新柄!と目を奪われましたが、イタリアへの輸出品だそうで。
こちらのカフェは装飾から看板に至るまでタイル。大きなモザイクは隣の大きな陶器店のもの。
豪華な食器セットを展開しているお店で見つけた、白鳥の水盤?さすが、白鳥もお顔が濃い、バッチリメイク。