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北アフリカ、チュニジア共和国に住むいち自営業の困った日常生活、日本人からみたこの国で送る事件、貧困、社会問題、ひいてはイスラーム社会についても語りつつ、 日本での店舗情報、イベント、商品のご案内です。
by DARYASMINE
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日常生活の悟りと神に感謝していないとやってられない

日常生活の悟りと神に感謝していないとやってられない

 チュニジア人、労働階級、庶民の中年~老年の日常生活、社会生活の日常会話は特に「アルハムドッッラー(神様のおかげで)」の連呼かもしれない。頭がかちわれそうでも、足が腫れてて水が溜まってても、息子が刑務所にはいっても、かわいい娘が4年仕事なくても、40過ぎた息子が引きこもりでも、嫁がどれだけ文化的にしょぼくても、ロバが突然しんでも、車を燃やされてもアルハムドゥッラ―、奥様が25年病気で夜生活ないまま年取ったおじさんも…。どこをとっても問題だらけの家、皆さん日常生活をゆるがす大問題だらけなのにハムドゥッラー。

 自分、自分たちのキャパではどうしようもないので、神様のおかげで生かされている、食べれている、ありがとうございます。感謝しております。と思うしかない、またはいうしかない。

夫の稼ぎが少なすぎる、息子の医療費がかさばる…未来が不安でしょうがない、絶望というより、「元気?」と聞かれてハムドゥッラーが対外的に真っ先にきて、(私はいくつかの問題についてハムドゥッラーって思っていない人もいると思う)、目の前にいる人の前では自分が置かれている難題についても、それぞれの問題の詳細についてもいいたがらない。

絶望してられないし、自分の境遇について文句もいえないのだ。神に感謝していることになっているから。

 この点もイスラム教徒は本当によくできていると思う。 

遠めからみると底辺家族が日本または先進国の底辺家族より明るく平和で穏やかに見えるのだ。

まあまあ近い人(家族、親戚、近所、仕事関連の同じ国の人)には「いい恰好をしたい」「イスラム教徒としてきっちりしている人間としてみられたい」ということもあり、ハムドゥッラー。

しかし!私みたいな異教徒っぽい(女で外で仕事しているしイスラム教徒かどうかもあまり聞かれない)遠い国からの外人ETには案外問題を打ち明けてくれることが多い。かっこつける必要がない、かっこつけても意味がなさそうだから。

 完全にETとして扱われる場所、特にひとりで「仕事」でいくような村々での彼らが私に訴えてくれる相談ごとはすべてドラマみたいだ

 「スファックスからハラカ(脱国)に成功した。(ゴムボートでイタリアのランペドーサ島にいくこと)。そのあとシチリアマフィア関連の仕事に手を染めて、刑務所にいれられた。なんとか出せる方法をおしえてほしい」(し、しらんわ)→フェアトレードとおもって母ちゃんがつくったキリムを買う。

 たとえばガフサのキリム

 

 

 「夫がリビアにISIS戦闘員出稼ぎでいってしまった。スカイプから電話かかってくる。毎回すべてのコールのIDがかわって、こちらからはかけられない。もう6年、戻ってこない‥‥だからこれ買って。」→フェアトレードという大義名分で、彼女がつくった恐ろしく顔がしょぼい泥人形を買う。セジュナンの土器たとえばサビハさん


 

 家族それぞれの問題をききつつ、しょうがないから彼女たちがつくる何かを現金にしてするが、フェアトレードというのはどこまでその家族の面倒をみたら「持続可能でコンプリートなフェアトレード」なのか。いつもどこかの国際協力プロジェクトと同じで、何年も何十年も経過をマメにリサーチしつつ彼らの生活状況が本当の意味で改善できたのか、フォローできない後ろめたさを持ちながら今もこの商売を続けています。どの国、どの地方も網の目状の政治社会経済学的問題があり、社会システムからなにからなにまで引き抜かないと問題対処にならないなぁとため息。 


by daryasmine | 2020-10-27 16:07 | 店長のひとりごと
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