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北アフリカ、チュニジア共和国に住むいち自営業の困った日常生活、日本人からみたこの国で送る事件、貧困、社会問題、ひいてはイスラーム社会についても語りつつ、 日本での店舗情報、イベント、商品のご案内です。
by DARYASMINE
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修理王国チュニジア
ただいま高槻阪急1Fエントランス一等地でこんなコロナ下催事に出ています!!!!火曜日までです~火曜日までで~す 

 夫の兄は「フランケンシュタイン」みたいな車のルノーに乗っています。年間10回くらいは故障しどこかにねじを差し入れ、
ドライバーをつっこみ、なにかを流し込んだりして、動かしているそうです。ドアの窓は開かないし、ドアは自分であけられないし(外からあけてもらう)、車検証はだれかからもらったシールを貼っています。そうです、ペコペコのボコボコの、カラカラと音をたてて走る車がいっぱい!そりゃ車検は通らん。車検証はニセ。警察はそんな貧乏人取り締まらない。ポルシェをとめて60TNDのプレゼントをもらうべき。
でも修理する人がいて、なんとか壊れたところを直して、そのときはなんとか動くようになるのが・・・ため息。すごい。

うちの家はかれこれ2カ月修理を重ね、今日はまたマハディにゲスト用トイレの修理の修理にきてもらい、
また別のおっさんべシールに屋上の土砂を取り除いてもらい、(はしごを取りに来たといっていたが何し来たのか不明)、相変わらず途中で帰りました。
とはいえ日進月歩。なにかよくなっていっています。今日はべシールは白パンでやってきて、「あんた、ペンキ作業するんか?」と思いましたが
土砂の一部さわって帰ったし、「マダム、俺の車はオン・パン(故障)」 (なんで、じゃあ来たん?心の声)
午前中は修理や業者がごんごん出入りして、大切な大切なたまちゃん(2歳と1か月)のいない時間がふっとんでいきます。

さて、本日はIPADが末期がん、網膜剥離、画面がまったくみえなくなったので、、、完全にみえなくなるまで騙しだましに使う私が悪いのですが、
夫が「もう治らん、新しいのかいなさい、アンドロイドどう?」とかいってましたが、修理屋にもっていてまして、
取りに行きました!!!!!!!
たまちゃんがここの石の床でなげる(貸す私が悪い、アホなおかん)、踏む、を繰り返し、バキバキで穴まであいたIPAD、スクリーンのタッチパネルはなにも見えなくなって
絶望、あきらめていたのに、すばらしく蘇生されました。金額520TND。高いが、2700TNDの新品を買うよりマシ。
中心ボタンも使えるようになりピカピカに。穴やがたつきはきれいに補正され、感動の涙。

この修理屋に約束の15時に向かいますと、「その修理の兄ちゃんは今むかっているから10分まって」
この今向かっているというのは要注意でときどき30分~2時間~2日待たされる。
ほんま?10分10分?このADAMは泣き叫んぶから10分以上はもたない。「うんうん、10分。バイクでくるから、大丈夫10分。」
10分でバイク?じゃあ、中心街からくるの?「いやいや、近所」(じゃあ2分ちゃうん?)
10分がこわいのでいったんパン屋にいって、甘いものをかってまた戻る、やはり来ていない。
5分後、甘いラマダンのお菓子を少しほおばり、ぶっつぶして床を汚したあと、たまちゃんはぐずり始める。
そのとき、「お、きたきた」
なんと…ダブルコーテッドのモヒカン(モヒカンが二重といいたい)の
若いスリムな筋肉質兄ちゃんがすごいキラキラスマイルで緑バイクで登場。私のイメージは
ずんぐりむっくり腹がポタポタのド近眼の白い節のない手の眼鏡のお兄さんだったので、「へ、ヘアスタイルすごい。」
たまちゃんも登場の仕方に感銘を受けたのか(タイヤが好き)、ぐずりは完全にとまり、彼の動きに夢中。ヘアスタイルか?

夫が私が勝手に修理屋にもっていってIPADを入院させたことを叱責し、
この国の人間は修理物の中身あけてよいパーツだけ盗って「あかんかったー」とか連絡してくるから修理は絶対目の前でしてもらわなきゃだめ!
とかいうし、いろいろな経験により あきらめ半分の半信半疑ですがパーフェクトに治癒されて感動。
「あなた、どこで勉強したんですか、この修理テク?」「informatiqueを勉強しただけ」
「すいません、この私の電話はどうなりますか?」「明日。」
そうです、最近、携帯電話にかかるご高齢の方からの業務連絡が増え、携帯電話をめずらしく携帯していたら、そら慣れないので
スカートのポケットからトイレにぼっとん。ああ、携帯電話は携帯しないほうがいい。。。。作動しない。
私はかなり貧しい地区やド田舎にしょっちゅう行くので
いつでも盗まれても壊れてもいいような20年前からかわらない機能の携帯電話を保持しています。

夫も車がよく壊れて自分でごそごそ治しているし、多くの男性は機械の仕組みをまあまあ理解し、それなりに自分で修理する力を持っています
それにしてもこの国の人の修理執念はすごい。エコです。壊れたものを売っている店がどれだけ多いことか。
そして、今日はIPHONE修理人の風貌先入観ががさっとかわった日でした。

面白かったのが、手渡されるとき、モヒカンダブルコーテッドの兄ちゃんは4つの輪ゴムで丁寧にIPADを巻いた。「あと1時間はこのままで、さわらないでね、ノリが固まるからね」
ギブス包帯か。
たまちゃんはぐずらず一部始終観察し、「バウ―(バイバイ)」までいってその場を去れました。床にお菓子のくずをたっぷり残し‥‥
彼らはニコニコ「ミセルシ!(問題ないっす)」

by daryasmine | 2021-04-23 08:01 | 店長のひとりごと
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