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北アフリカ、チュニジア共和国に住むいち自営業の困った日常生活、日本人からみたこの国で送る事件、貧困、社会問題、ひいてはイスラーム社会についても語りつつ、 日本での店舗情報、イベント、商品のご案内です。
by DARYASMINE
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チュニジアでの買付…?

関西催事の大きな波が今日で終わりそうです、

今搬出作業に向かう阪急電車の中、、、、そして、今回の夏も催事合戦「うおぉー!!!!行くぞー」とはいえ、本当に苦しかったなぁと思いをはせます。お客様激減。

 ほぼ毎日現場にたつようにしていますので、2つの現場があると店+2か所となり、去年は京都大阪神戸(実家)で三都物語でした。今回はかなり楽で阪急電車を東西乗るだけ。次は西宮阪急1Fのみとなりました。


 催事中によく聞かれるのが「ときどき買付いかれるんですかぁ?」

どこかでも書きましたが、そのたびに昔は内心相当憤りを感じました。しかし慣れて慣れて慣れて、でもきちんと応えています「夏帰ってきてるんです」と毎回オウム返しです。

‥‥「数週間チュニジアに行って帰ってこれるだけで済むような販売アイテムがほとんどありません!!」

 催事中隣のトルコ人が「どこにでもあるんでしょ」とかいうんですが、

日本中トルコ人が売っているものはほとんど同じですし、卸業者もわかりやすくクラスターで数珠繋ぎにならんでいるのが、イスタンブール。チュニジアにはそんなものはない。

 弊社の輸入貨物は小さな利益で激しく民芸、いったんレールひいたらグングンながれる工場製品の食品加工物でもない。(食品加工物や農産加工物も少しやっていまして、デイツシロップとオリーブオイルは書類だけですみます)

 受注商品でチュニスにあがってくるものはチュニスで検品して、激しく激しくダメなものは工房に戻し、運送会社、ルアージュ(乗り合いタクシー)、バスターミナルまでいすゞのトラックやタクシー、または自家用車で走る。半径350km以内の工房ものは実際現場にいって検品しにいくことも多いです。

注文品はほとんど頼むたびにサイズや形状、色がかわってきて70%違うものが入ります。。。。ので毎回写真をとって品番をかえます。工房やおばちゃんたちに文句をいうと「手工芸なんだー!!」っていわれます。

注文品と違うものが多く出来上がってきても、ほとんど受け取り支払うのが弊社の「フェアトレード」料金もたたきません。(インフレもあり毎年あがっていく)

卸の店にいってほとんど「完成品」を選んでいくトルコとはまったく異なる (泣)

というお涙頂戴の内容にしたいのではなく、それを有機的なストーリーとして売りにしています。

工房のおばさんが突然電話にでなくなった、消えた、息子が刑務所に入った、お金をもって逃げたetc

 労多くして、利益少ないですが、、、弊社はチュニジア専門の民芸店としてはぶっちぎりトップなのは、客観的に(生産性が見られなくて)労がが多いからでしょう。そしていまをときめくSDGsのほとんどの壮大な項目を超草の根で動いていると思います


by daryasmine | 2021-08-10 11:36 | 店長のひとりごと
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