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北アフリカ、チュニジア共和国に住むいち自営業の困った日常生活、日本人からみたこの国で送る事件、貧困、社会問題、ひいてはイスラーム社会についても語りつつ、 日本での店舗情報、イベント、商品のご案内です。
by DARYASMINE
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セジュナンの季節です 土器です、無形文化遺産になって‥‥
 本日京阪守口の催事が終わりました、皆さま本当にありがとうございました。
チュニスからこちらを打っていて、いったこともないデパートの催事について書いているのですが、
ざっくり図面みたり、持ち物リストつくったり…などは超遠隔でやっております、
とはいえ、スタッフメンバー皆様が真面目に動いてくれるので、ほっててもいいかもしれません(日本の場合)

 さて、日曜日は久しぶりに北部のセジュナン村にいきました、片道車で3時間(途中タバコ休憩あり)。
コロナもあり私自身は3年近くいけてなくて、犬2、子供、スタッフみんなでいい天気だね、いい天気だね
と村にはいったら
雨。
再開を喜んでくれるおばちゃんも。「どうしてたの、どこにいたの」
その間は年に数回うちに出入りするチュニジア人で、アムネスティ―インターナショナル(人権団体)に所属するミリアムちゃんにいってもらっていました。
特に古着を配布、家族の生存確認などなど

 セジュナンの村の「土器」は2018年に無形文化遺産に登録されまして、
欧米の人の往来が増え、なんと土器街幹線道路沿いにチェコスロバキアがたてたというコッバ(ドーム状のたてもの)がたち、
土器展示場もできていました。カフェ小屋まで!!!!!大発展!!! (どこがやねん、と誰かがいいそうですが) 
 土器の料金も2-5倍いってくる女性たち。ヨーロッパ人は買うそうです。そりゃあよかった。
 無事現金収入がしっかりUP(局所的)。テロ騒ぎが続き
コロナで観光客からの収入資源ゼロなので本当に心配してましたが、
そうだ、輸出アイテムが増えたのです。21世紀の農村開発の理想!!!

 ‥‥とはいえ、やはり本当の意味での全体的なボトムアップは難しそうです。
今回感じたことは、欧米からの注文をうけれた家族とそうでない家族との差が格段に広がり、
チュニジア人(アラブ人?)特有の「熱心な囲い込み」を猛烈に感じました。
バイヤーさんはある家にはいりこんで注文をし、それ以外の家々に入らないまたは入れないように仕向けられています。
 わたしもいつも「うちの家にはいったら、ほかにいくんじゃないよ」といわれますし、
「うちからだけ買ってね、それぞれの家々に客はいりこんでいてそれぞれで買うからだいじょうぶよ」とかいわれます。

 南部のトゥジェン村に入り込む弊社の東京支局長Sさんも同じ。
囲い込まれて、大きな意味の家族以外の別の家族の家に訪問できない、ほかの家族からかったキリムはボコボコにいわれる

 大量注文受けてもなにがなんでも他の家族とシェアしない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
傾向はどのベルベルの村でも都市部工房でも感じますし、なんかあると目の前で女性たちが喧嘩はじめます。
なんかあるとほかの家族の悪口になります。
 

 農村開発とかかかげていても、ある程度の注文を村の人々が楽しくシェアしたり、「あんた、10個ね、あんた二人で20個ね」とか
班長みたいな人が公平に注文やお金やデザイン、技術をシェアできないと、本当に地場産業として健全に発展しないなと
身に染みる体験ずっとをしながら、、、この日もEUや各欧米の援助の恩恵を偶然うけた家族とそうでない家族との差、
受けていない家族をまた探さねばならないなぁと思いながら帰りました。知見も、注文もシェアしない、チームワークをしないから。
 援助機関のプロジェクトは、班長となりえる人、社会構造、人々の気質なども本当に把握せねばならない。
 援助機関が選んだ偶然選んだ班長(役所の人でも)は自分の家族関係者にしか注文を流さない場合がほとんどです。
 談合というのでしょうか。。。。。。。

 毎回古着をもっていっていますが、これも「ちょっとまし」な女性に預けます。各家族ずつサンタクロースのように配ってられません(その努力も必要かも)。囲い込む「がめつい」おばちゃんがかなりいるので、
やさしげな、または若くてそれほどがめつくない女性を選んで
「みんなで分けてね、分けてね、本当に分けてね」と連呼しながら帰ります。
 
 何度もこちらで書いている気がしますが
革命後、ISISへの若者流出問題があり、セジュナン村から60人以上の青年たちがリビア→ISISにいき有名になりました。
やることない、暇、頭のなか真っ白、さらっさら18~24歳。
 お母さんは苦労して土器をつくりお父さんは羊飼い、牛飼い。
 
  経済開発、地域デザイン、地域開発、農村開発は
独裁制+お金を牛耳ってても、人にも地球にも慈悲深い人じゃないとあきません、
日々思います。。。。。いるんだろうか、そしてすぐ暗殺されそう


 写真はセジュナン村の土器が、、、無形文化遺産に登録された記念碑っぽいので
とってもらいました。ザ・土器+はちみつ!! なんという天真爛漫なお顔!!!!!!
 来年ははちみつオシオシ+アルーサ人形(結婚したての女子)でいきたいと思います、チュニジアのはちみつ天国です~


セジュナンの季節です 土器です、無形文化遺産になって‥‥_a0141134_06150003.jpg




 



 




by daryasmine | 2021-11-18 06:22 | 店長のひとりごと
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