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北アフリカ、チュニジア共和国に住むいち自営業の困った日常生活、日本人からみたこの国で送る事件、貧困、社会問題、ひいてはイスラーム社会についても語りつつ、 日本での店舗情報、イベント、商品のご案内です。
by DARYASMINE
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しょうもない時間 ラマダン最後
明日木曜日からいよいよラマダン明けの休みのようで、その4日間が恐ろしいです。
恐ろしいとは、夫も息子4歳も休み。
近所のカフェやレストランや私設遊び場などがやすみということで、
幼児はどうすんねん。

「やすみはどうするんですか?」と聞くと一般庶民からは「家で、なんもせん」という答えがかえてきますが、
なんもしないわけにはいかず、かといって2時間テレビやなにかの画面を見せてほっておくのは
罪の意識にさいなまれます。
家では本を読んだり、ガーデニングをしたり、お絵描き、、、と
考えるのですが、そうなるとだれが担当か、やり方などで常に夫と喧嘩になり、だいたい激しくストレスがたまります。
夫と息子が両方休みの日は、もはや恐怖です。仕事は全然すすまないどころか、PCも電話もあけられない。
庶民出身のアラブ人と、平均的日本人(自分のつもり)の価値観、ものごとの進め方が全然違うのは当たり前とはいえ、
息子のこととなると、意地がでてガミガミガミガミいってしまうので、自分でもつかれます。ねじれの原理か議論はいつも平行線

息子とふたり2人でアラビア語会話をしながら
どこかにいってほしいが、散歩はすぐかえってくるし、30分以上の遠出となると「一緒に来い」となり
これもストレスです。

さて、今日は雑務でまた町中、中心部にでました。たかだか4km。行きかえり4時間以上。
バスにのれたら、と思い、バス停で30分バスを待つ。周りの人々に「来ますかね」「くるよくるよ」
来そうにない、待てん、と
思いBOLTアプリでタクシーを呼び、中心部へ。その間流しのタクシーの乗車拒否4台。
あほみたいな大渋滞。たかだか4km、30分。
帰り、バス停にいく、3つのバスが満席ということで過ぎ去っていく、1時間経過。その間
電話を使いすぎて、バッテリーがなくなりBOLTがよべず、近所のファッターラ(ラマダン中飲む食う吸う)カフェに入り電気をチャージ。BOLTをよんでかえると20TND(本来タクシーは4TND)、これまた強烈な渋滞で1時間。
こんなに無駄な時間とお金があるでしょうか。
BOLTアプリは高くなりすぎて、庶民の手が届かなくなり、庶民は「あきらめて、じゃあタクシー」というチョイスが激減。
またBOLTのおいしさを味わったタクシードライバーたちが一般メーターがあほらしくすぎて、さらにラマダンもあり
乗車拒否三昧。バスはその理由もあり、ラマダンで運行頻度(タイムテーブルは気持ちあるが、ないにひとしい)
が減りいつもパツパツ、ぐちゃぐちゃ。さらに人々は同じ時間に移動しるし、車は交通規則を守らないので
どこもかしこも道路はつまってあほな大渋滞。喧嘩。

ラマダン中、みな同じ時間帯に出勤、退勤(ほぼ8時~13時、本来15時)、しかも腹減っているはずだから、めちゃくちゃ。
なんとか国として町が機能しないので「シフトにせよ」とかならんのでしょうか。ならんですよね。
勤務より宗教の方が名目的に大事。
みな同じ時間にイフタール、マグレブの時間。今日は19時55分でしたっけ、
この時間は泥棒が多いそうです、みな集中して一気に食べているので、高級住宅の空き家は狙われやすい。
ラマダンの月より「断食をすること」が大切ならば、年間で国民をあなたは3月、貴方の家族は5月とかシフト制にしないだろうか?とかタクシーの中で妄想していました。

この統一感は異教徒として本当に感動します。みんなイスラームとして名目的に一緒の時間に食べはじめる。
しかし、このせいで庶民は強烈な不自由がしいられ、バスを3-4本のがして2時間以上待つ
アナウンスもなく突然くるバスに必死でのるために、本を読んだりすることは許されず、単にぼけっとたつ。
ときどき向こうを見る。そういうかんじで、どんどん格差がひろがると思います。
金持ち文化人は自家用車で渋滞の中でもとりあえず前にすすむことができ、庶民はあてもなく何かをまつ時間が多く、
仕事、家事、子育て、教育、なんにしてもはかどらずしょうもない時間を過ごすしかないのです。
(ここの多くの男性は「はかどらせる」ことに意義を感じてないと思う)

人生はそりゃ「壮大な暇つぶし」といろんな方がいいますし、同意しますが、それでも・・・・・・・

 さて、15時きっかりにタクシーでたまちゃんの保育園に到着しました。
ラマダン中最後の園です。やはり男性群のお迎え圧倒的に多い。働く女性は家にかえってイフタールの用意でしょう。
男性の多くはお金持ちでも文化人でもまだまだイフタールの用意を一切手伝わないそうです。
園のママ友、たまちゃんの同じクラスのママたちに聞いてみました。
先生やその場のみなさんに「アイドゥク・マブルーク(年明けて、おめでとうございます、のラマダンあけバージョンみたいな感じ)」といって別れます。。。

 











by daryasmine | 2023-04-20 09:12 | 店長のひとりごと
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