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2020年 02月 02日 ( 1 )

一人移動

sataff tamadurです。

チュニジアに来て早一ヶ月。
今振り返ると二週間は丁稚奉公に行き、
あっという間に過ぎていったような。。。

丁稚奉公の二週目は、バブーシュの工房に三日間お世話になりました。
1週目の時は、朝晩とすべて送り迎えつきでしたが、
2週目からは、自力での移動でした。

こちらの皆さまはとても朝早く、朝日の昇る前から目覚めお祈りをします。
そして遠い道のりをかけて通勤。
日本の交通機関ように規則正しい時刻表があるといえず、
だいたいこの時間、的な感じでバス、タクシー、ルアージュ、メトロなど様々な乗り物を乗り継いでいくようです。

私の二週目奉公お世話になる家は、モナスティールという町のわりと都会中心部。
そこから約1時間半、タイミングがよければバスで。そうでなければバスとタクシーで工房まで通います。

初日は、初めてということで工房まで案内してもらいました。
家からバス停まで徒歩約10数分、今おもえば簡単な道のりでしたが、なんせ方向音痴のため歩く道の目印になるものを記憶、記録。
バス乗り場到着。といってもタクシーや、ルアージュなど入り乱れているので、自分がどこ行き、どのバスに乗るかを覚えておかなければいけません。

モナスティールの町から、目指すはジャメル、そしてザルンディーンというところ。
まずはジャメルへ。そこへはバスで向かいます。バスは日本のバスの長さが約二倍。電車の各車両をつなぐじゃばらのようなものでバス二台をつないだ感じ。
バスには二人の職員さんが乗っており運転手さんと、切符発券のかた。
後ろから入って、まず行き先を言い料金を払います。
このバスは比較的朝や夕方などは時間通りに動いているようです。
初日は通勤ラッシュよりも少し遅めの乗車だったので、乗客も少なめでしたが、
通常の出勤時間にはとても多く混みあっていました。
バスに揺られ約1時間。ジャメル到着、そこからはバスがないので(次のバスまで1時間待ち時間があったため)タクシーで行くことに。タクシーは約20分弱。
そして工房に。バスやタクシー乗りながら、窓からの景色をながめ、行く道すがの建物や看板を必死に記憶!

工房では先週に引き続き製作を見学と少しお手伝い。私の出番のないときには工房の主メーハさんのお子様や、隣の工房の子供たちに囲まれていました。
はじめてみる日本人に子供たちは興味深々だったようですが最初来た時には人見知りか、怖いのか、工房のドアからチラッとのぞいては目が合うとサッとそらし、どっかに隠れてしまう。。。しかし日にちが経つにつれみんなすごく懐っこくて一緒にお昼を食べたり、ひなたぼっこしたり仲良しになりました。
私がチュニジア語を勉強していると、アラビア語の書き方や、発音など教えてくれました。ほんとうに簡単な単語ですが、少し会話ができてうれしかったですねー。

工房での仕事?を少し早めに切り上げさせてもらい、というのもバスの時間がその時間しかないため、3:30には工房を出なくてはいけません。
工房からの帰り道は、直通バスがないようなので、タクシーに乗ります。
しかし初日はメーハさんがタクシーを呼んでくれていたのでまったく問題なくジャメルまで到着。
さぁ、ここからです。とにかく自分の帰る町「モナスティール」という言葉をタクシー降りたとたんにその辺のおじさんに聞いてみた。するとおじさん
「OK、OK、モナスティールこれだよ!」とルアージュに乗せてくれた。
ルアージュは、ワンボックスバンの車に乗客いっぱいになったら出発する乗り合いバス。時間帯によっていくひとが集まらなければ、何時間も待たなければいけないという乗る側事情はまったく関係なく運行するバスです。
しかしタイミングがよかったのか、すぐに乗客はうまり出発!
「おーなんラッキーだ」と思いながら乗ってから、「そういえば来る時ルアージュではなくて、バスだったよな、ま、でもルアージュだし、大丈夫だろう」と同じバスでなくても、行く先は一緒だから問題ないか。と何も気にせずそのままルアージュに揺られ・・・。
しばらくして、みんないっせいに降りていく、運転手さんに「モナスティール着いたよ」と言われ、降りてみたら、
「え???? ここどこ??? 乗ってきたバス乗り場とまったく違うんですけど??」 と、一瞬にして迷子。
どこなんだー??? ととりあえず、少し周りを歩いてみることに。
ぐるっと周辺を歩いてみたもののもちろんわからず、道すがら「モナスティール?」
って聞いたら、「ここだよ」と。
そりゃそうですよ、モナスティールなんだけど、それだけでは足りないんですよ。
「そういえば!朝お世話になるハエルディーン君から行きと帰りの地名を書いてもらったんだ!」と思いだし、ノートを引き出し、「見せながらここに行きたい!」と聞いてみたら、なんとそこは遠いよ。ここから車が必要だよ、と言われたのです!!

・・・なぜ?頭の中は真っ白。どうしよう・・・。とりあえず、バス乗り場に戻って、ここまで行こう。とバス乗り場でまた、「ここ行きたいんです」と聞いていたら、優しい女性が、「私が途中まで行くから、一緒に行きましょう」と一緒にルアージュに乗りこみました。ルアージュの中の会話と、ルアージュ中から見る風景・・・
なんだか、違う、もしや逆戻りしてる?と少し不安を感じ。
女性に、つたない単語を使い「ジャメルの仕事場からきました、私はモナスティールのこの町に待ちに帰りたいのです。」と訴えると、女性も混乱。すると8人乗りのルアージュの中が大騒ぎに!。
「この子はどうしたいんだ?」「ノートにはモナスティール、ジャメル、ザルンディーン、て書いてるわ」「だれかわからない?」みたいな感じで相談してくれているのが伝わります。
隣に乗ったおじさんも丁寧に、グーグル翻訳を使って話しかけてくれたり、会話帳を必死にめくり単語を探して話しかけてくれたり、とたった一人の日本人にみんながそれぞれの手段でどうにかしてやらなきゃ、と言う感じで話し合ってくれました。
そうこうするうちにこれではいかん、と最終手段の電話!お世話をしてくれているハエルディーン君に事情を説明し、ルアージュのおじさんに話をしてもらいました。

何がいけなかったのか、結局のところ、ジャメルからのバスをルアージュに乗ってしまったこと、そして、最大の間違いは、
自分で書いたメモの行き先と帰り先の地名を逆に勘違いしていたこと。

ほんとなら、モナスティールのとある地名に帰るはずが、
完全に逆に工房のあるザルンディーンの地名を帰る場所と思い込み
モナスティールの町で「私はザルンディーンに行きたいんです!!」と叫んでいた、しかも何回も。。。。。そりゃ、ジャメルに引き返すよね、ってこと。
その後、ジャメルに到着。大騒ぎしたのにもかかわらず、乗っていた乗客の皆さんは、「またね」「気をつけててね」ととても優しく声かけをいてくれて去っていきました。そしてわたしはそのまままたそのルアージュに乗ったままジャメルの町からモナスティールへ。
ルアージュのおじさんがこころよく、わざわざルアージュを降りて(この時間帯は稼ぎ時なので次から次へと乗客が乗り込んでくるのに)「この場所でタクシー捕まえてノート見せたらこの場所にいけるから」、と教えてくれた。
と言ってると、心配になったハエルディーン君が電話をくれて、タクシーの運転手さんと会話、さらにはお家までのナビをしてくれて、家に到着。
なんと、初日で大騒動、そして自分の記録ミスに頭の痛い疲れた一日でした。

二日目、朝は早い。少し暗いうちの出発、家からバス停までの道がまったく違って見える。朝のバスステーションはとても活気があり、ルアージュの運転手は各方面の地名を叫んで乗客を探す。決まった時刻表がないので少し前には待機することも必要。
でも逆に遅れたときはどうなるんだろう?会社とか遅刻しないのかな?とか考えてしまった。
だいたい?7時発の長いバスに乗り込む。
あさはなんと、ザルンディーンまでバスがそのまま行くと言うことなので、乗りっぱなし。料金を払うときにアピールするかのように、「ザルンディーン、ザルンディーン」言いながら、さらにはなにかあったときに、声を出しやすいように切符切りのおじさんの近くに座り笑顔を振りまく。
バスの運行経路があるわけでも、運転席の上に次の停留所の電光掲示板があるわけでもなく、もちろん「・・・駅です」とアナウンスがあるわけでもないので、自分の記憶にある景色だけが頼り。
しかも停留所がちゃんとあるところもちろん、時々?いや結構な確立で何もないところで止り「え?ここにとまるの?」と思ったら、「え、この距離でとまるの?さっきと数メートルしか進んでないよね?」とバスの止まるところがわからないのでしっかりと窓の外を見ておかないといけないのです。

ジャメルを通り過ぎると道はすいてかなりのスピードで運行するため、さぁこれから見逃せないぞ!と窓に頭をつけるようにして目を凝らしていたら、「あれ?もしかして??あの看板!!」なんと過ぎ去ってしまい、おもわず、切符切りのおじさんに「すみません!ここで降ります!!ここです!!」と叫ぶ。するとおじさん、運転手に「おい、止めてこの子降りるらしい。」(はっきりとはわからないけど、たぶんそんな感じ)すると運転手「え、だめだよ、走ってるよ」(これもたぶん)とそのまま走り続ける。
あらー、、、しかし仕方ないか、このまま次のところまで行って戻るしかないか。と思っていたら、業客のオジサン2,3人が「おい、止ってやれよ」「いいじゃないか」(これもわたしの完全思い込み)と騒ぎだし、そしたら運転手「なんなんだよ」というようにバスを止めてくれた。しかも切符切りのおじさん「後ろのドア開けてやれ!」(バスは後ろ乗り、前降りが基本らしい)と手招きして「さ、いいからこっから降りな、気をつけて!」とウィンクしながら。周りのおじさんも「じゃあな」と言って見送り降ろしてくれた。
なんと優しいおじさんたち、そして文句?いいながらも止めてくれた運転手さん。
ありがとう。。。
少し過ぎてしまったけどなんとか到着。 そしてまた一日仕事。

今日も3:30先に失礼し終業。今日はタクシーを捕まえる。
タクシーは乗り合いもあり、乗客が乗っていても手を上げて止ってくれて同じ方向であれば乗せてくれる。しかし、運転手、また乗客によっては止ってくれなかったり、都会の町では乗り合いはないときもある。
タクシーも時間帯によってはまったく来なかったり、また走っているのに満員だったりとそのときによりずいぶん違う。
でも今日はスムーズに乗れた。ジャメルは比較的町も賑わい、乗り換え中継の土地でもあるようで行き来するタクシーも多いようです。
昨日の反省を生かし、「今日は必ずバスに乗る!」と言うのを守り、バスの待合ベンチで座る。
隣にいた女子高生が話しかけてくれた。英語を話すようで、少し会話をした。「この文字のバスに乗ってね」と丁寧にアラビア文字で「モナスティール」とノートに書いてくれた。
そうすると、そばで見ていた少しやんちゃそうな男子学生のグループが「ニーハオ!」と声をかけてくる。「ニーハオ、でなく、こんにちは。日本人です」と言うと、「そうか日本人か。へー。」「で、*+*+*><_*+`1」  その後何かを言ってきたんだけど何言ってるのかサッパリわからず。でもどう考えてもいい感じではない、なんかからかわれてるな、と思ったので笑顔で何もわかりませんよー、と言う顔をし無視することに。
数分後、バスが到着。するとさっきのやんちゃ男子が「あのバスモナスティールだよ」と意外にも教えてくれたので、「おおこれはよかった、早くバス来た」と行きかけたらさっきとは違う女子学生が「ダメ!それ違う!ここに座ってないと!」と袖を引っ張ってしきりに「ダメ!」と言ってくれたのです。
「ダメ、あれは違う、まだここにいなきゃ。」といってそのままやんちゃ男子を払ってくれたんですが、またしばらくしてやってきて、周りで何かしら話しかけてくる。もう、めんどうだな。と思い無視続けてたら、となりにおば様が。
「どこいくんですか?」と聞くと「モナスティールに行くのよ」と答えてくれた。
これは安心だわと思い、「私もモナスティールに行きます、一緒にいていいですか?」ときくとOKのサイン。
おば様私の状況をわかってくれたみたいで、近くいいにいたやんちゃ男子たちになにやら怒り顔で注意してくれました。
それからやんちゃ男子はいなくなり、持っていたクッキーをおば様と食べながらバスを待つことに。すぐにバスは来て同じように隣に座りました。
モナスティールの手前でお別れ「マダム、メルシー」と最後に挨拶するとニッコリ微笑んでバスを降りていきました。
三日目も無事行き帰り問題なくバスにも乗れ、奉公も終わり。

移動手段を多少経験し、間違って、混乱、みんなに迷惑と心配をかけながらすごしたたった三日間ですが、その中でも本当に人の温かさを触れることができた三日間だったと思います。
すこしやんちゃな子達はいたけれど、それはそれで教訓になったし、それ以上にその周りにいる人の優しさにとても感謝、感動でした。
お世話になった、ハエルディーン君、そのお姉さん、お兄さん、工房のメーハさん、ルアージュに乗せてくれた女性、そのルアージュの乗客、運転手さん、バスの切符切りのおじさん、乗客のおじさんたち、バス停にいた女子学生、そしておば様。
ほかにも小さなことでたくさんお世話になったひとはいるけれど、みんなとても心あたたかく、受け入れ態勢が広い。
もし自分がわからなくても、通りがかりの人に「この子困ってるの、私わからないんだけどあなたわかる?」って尋ねたにもかかわらず、その人がまた別の人に聞いてくれたり、それを見て「どうしたの?なにかあったの?」と立ち止まって周りと相談してくれたり。なんせ人との関わり方が違うのを感じる。

これが日本でならどうなるんだろう。
ルアージュはないけれど電車や、バスの中で見知らぬ外人が困っていたら、一団となってその一人の人を助けるんだろうか、私ならどうするんだろうか。とあとから思えば思うほど、人に対する優しさ、手を差し伸べるとはどういうことなんだろうと、考えてしまった経験でした。

まだ少しの間お世話になることがあるだろうけど
今度は私がその恩を返せるときが来るまでしっかりみなさんに感謝を忘れずいようと思います。





by daryasmine | 2020-02-02 22:49 | Staffのひとりごと


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