● 北アフリカ、チュニジアのオリーブ産業
古代ローマ時代からオリーブオイルは燃料、食料、浴場、スポーツやマッサージに利用されローマ文明の基盤要素のひとつです。現在チュニジアには約60のローマ都市跡が残り繁栄の跡がみられますが、これはローマ本国とオリーブ交易で栄えたものがほとんどです。
現在、中部のスファックス、スース、モナスティール一帯を中心に7000万本のオリーブが植えられており、チュニジアはスペイン、イタリア、ギリシャに次ぐオリーブオイルの生産国で、北アフリカでは最大です。人口の 20%以上の人々がオイル生産に従事している為、国をあげての事業を営んでいると言えます。生産量の半分は欧州連合諸国以外の国々にも輸出されています。
●「スペイン産」も実はチュニジア産・・・・だったり
ブランド力が低いためチュニジア産のオリーブオイルは「イタリア産」「スペイン産」として出回っていることも多いのが事実です。(ほかの雑貨もしかり)スペイン、イタリア、フランスのオリーブ関連健康食品会社がチュニジアに入っています。
●チュニジアのオリーブは
バイオの研究者たちはこぞってチュニジアのオリーブの質のよさをいいます。
特にポリフェノールの数値が地中海域全体でもっとも高く、筑波大学の北アフリカ研究所に所属される研究者や学生さんたちが年間を通してやってきます。チュニジアのオリーブオイルの化粧品美容雑貨と薬品開発などが主な目的です。またオリーブ交易のために毎年何組かのビジネスマンと学者がやってきて、いいプロデューサーとの出会いを求めています。
ちなみにチュニジアのオリーブ産業はとても労働集約。ひとつひとつを手摘みした、オリーブの実から搾った純粋な果実油です。現在見受けられる克服するべき点は、どれだけ質がよいオリーブ「オイル」も、大量輸出用にボトリングがうまくできる会社が数えるくらいしかないことにあります。イタリアやスペインはその点で最新鋭の機械が導入され、圧搾されたてのオリーブオイルを最小減に酸化をおさえてボトリングできます。
●ここで、チュニジアのオリーブの葉!
オリーブの葉や幹には、害虫やバクテリアから身を守る成分が多く含まれています。この成分のおかげでオリーブ の樹は外敵に侵食されずにいるのです。
地中海地方の人々は、4000年にわたってオリーブの葉を煎じて飲んだり、葉の成分をワインに混ぜて飲んだりしてきました。長年の知恵でオリーブの葉に 殺菌作用や解熱作用があることを知っていたのです。
普通のカゼや流行性感冒に効く、バクテリアを殺すなど、日本でもオリーブの葉のサプリメントは注目されてきています。