エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、と北アフリカで、
「家」が外観、内装とともに圧倒的にかわいいのは、断然チュニジアの沿岸部だと思います。
チュニジアのチュニスのゆるくまるっこい邸宅、Fer Forge 手作りの鉄細工のドア、窓枠と
タイルばり、天井のへたくそな透かし彫り、家中にみられる 不恰好なくぼみ・・・ひとりでほれこんで7年?
最近アルジェリアの沿岸部で探しましたが、町の景色は圧倒されても「家」のたたずまいに一度も惚れなかった。
曲線部や色合い、朴訥さ・・・にポールクレーも、オーガストマッケも「ほれー」ときたのだと確信しています。
このたびはポールクレーの研究者と一緒にケロアンとハマメットをまわって、(近代美術の研究者ははじめて!
いつも考古学すぎる)
「このへん。クレーぽくないですか?」「いえいえ、この縦の構図はマッケです」とか
「おっさんカフェにはいっていただきます、クレーもおっさんカフェでぼけっとしてひらめいたんでしょう」
などいえる会話は うきうきしました。
先生から一言。
「スイス・フランス・ドイツを回って最後にチュニジアを訪れたのですが、チュニジアの印象があまりに強烈で、おかげでヨーロッパの印象が薄くなってしまいました。
ヨーロッパ人の金持ちが、バカンスで長い間チュニジアに滞在する気持ちが何となくわかった気がします。
また、クレーがチュニジアにあこがれた理由も。」
そういうわけで、ハマメット、チュニスの住宅地 Mutuelleville、 ラマルサ などの家々をゆっくり眺めながら歩くのもとってもおすすめです。
ケロアンの旧市街の外枠をクレーは描いていますが、
ケロアンは旧市街の路地を迷いながら、外に出たり入ったりするとあの時間の流れにさまよう気分が味わえます。