ただいま、チュニジアはラマダンです。
もちろんイスラム諸国すべてラマダンのはずで、
日の出から日没までの間、飲食を断つことが義務とされています。「断食」の月。
「月」といっても、太陰暦で、現在我々が日常で利用する太陽暦からは毎年11日ほどやはまっていくので
今年は8月22日~9月21日がラマダン。なんと、灼熱の夏にかかってしまいました。
試練なのに、いっそう試練になります。老人や子供はバタバタ倒れます?!
なお、旅行者や重労働者、妊婦・産婦・病人など合理的な
事情のある場合は昼間の断食を免除される一方、敬虔なムスリムは自らの唾を嚥下することさえ忌避するなど、
ひと口に「断食」と言ってもその適用範囲にはある程度の柔軟性と幅を持つ点にも注意が必要です。
チュニジア以外のラマダンをまだ体験したことはありませんが、
チュニジアのラマダンを6回みてきて気づいたことなど。
1、あまり仕事にならない。(というわけで、夏休みの2ヶ月+ラマダン1ヶ月で年に3ヶ月は仕事になりません)
病気の人が増え、欠勤続出。
3、イフタール(断食あけの朝食)の直前の道路はすべての車が血走っていて
恐ろしくて歩けない。
4、地中海沿岸部は圧倒的にラマダンをしないおじさんを見かける。
5、芸術家はあまりラマダンをしていない。
6、食べることができない時間は、寝て過ごそうという人が多い。
7、夜食いだめ+飲みだめするため不健康に見えるが、そろってチュニジア人は私に「健康によいからラマダンしなさい」という。
8、ラマダン中の家庭料理はすばらしい。
9、都市部でのラマダンセールはなかなか便乗しがいがある。
10、ラマダン中の芸術フェスティバルも楽しい!
というわけで、ラマダンはラマダンなりに楽しく?過ごせるチュニスですが、
ラマダンの最終日とその次の日にチュニジアに普通の旅行をされることはおすすめしません。
チュニジア人はやはり誰よりも家族と一緒に過ごすことを大切にします。どこのイスラム諸国も同じでしょうか。